Afのレートコントロール

Effect of Digoxin vs Bisoprolol for Heart Rate Control in Atrial Fibrillation on Patient-Reported Quality of Life

JAMA. 2020; 324: 2497-2508 PMID:33351042

P:60歳以上 permanent AF NYHAⅡ以上

I:low dose digoxin

C:bisoprolol

O:6ヶ月後の症状

レートコントロールをジゴキシン とビソプロロールで比べたRCT。6ヶ月後の症状に差は認められなかった。

非ARDSの人工呼吸器のpeepについて

Effect of a Lower vs Higher Positive End-Expiratory Pressure Strategy on Ventilator-Free Days in ICU Patients Without ARDS

JAMA. 2020; 324: 2509-2520 PMID:33295981

P:非ARDSの挿管患者

I:lower peep(0-5)

C:higher peep(8)

O:28日間のventilator-freeの日数

lower peep strategyは非劣勢であった。

虫垂炎の治療 手術or抗菌薬

A Randomized Trial Comparing Antibiotics with Appendectomy for Appendicitis 

N Eng J Med. 2020; 383: 1907-1919  PMID:33017106

P:18歳以上の虫垂炎

I:10日間の抗生剤で治療

C;手術

O:30日後の健康状態

虫垂炎に対して、抗菌薬治療が手術に対して、非劣勢であるかのRCT。虫垂結石のある場合も含まれた。

敗血症性ショック、汎発性腹膜炎、再発、画像上での強い炎症の所見、被包化膿瘍、free air、悪性腫瘍の初見は除外された。

結果は、抗菌薬群の非劣勢が認められた。

また、抗菌薬群で90日以内に29%が手術を受け、虫垂結石のある群で41%、ない群で25%であった。

合併症は抗菌薬群が多かった。虫垂結石のある群では抗菌薬群が多く、ない群では差を認めなかった。

敗血症における輸液戦略について

Fluid Response Evaluation in Sepsis Hypotension and Shock

Chest. 2020; 158: 1431-1445  PMID:32353418

P:sepsis or septic shockで1L以上の輸液を施行してもMAPが65mmHg以下

I:PLRでSV変化が10%以上あった時に輸液

C;担当医の判断で輸液

O:72時間後またはICU退室時の体液バランス

介入群において、体液バランスは有意に減少していた。

また、RRT導入、人工呼吸器導入も減った。

ヘパリンブリッジは有用? BRIDGE trial

N Eng J Med. 2015; 27 373: 823-33  PMID:26095867

待機的な手術、侵襲的な手術を予定している場合、Wf内服に対してヘパリンブリッジングを行わないことが、動脈血栓塞栓症の予防において非劣勢かどうかを調べたRCT。

機械弁、12W以内の全身性塞栓/TIA、6週以内のmajor bleeding、CCr30以下、血小板10万以下、待機的な心臓、頭蓋内、髄腔内手術は除外。

5日前にWfを中止した。

P:慢性心房細動or心房粗動 3ヶ月以上Wf内服

I:ヘパリンブリッジを行わない

C:ダルテパリンを使用

O:動脈血栓塞栓症、major bleeding

ヘパリンブリッジをしないことが非劣勢が認められた。また、major bleedingはヘパリンブリッジ施行群で優位に多かった。

WOEST trial 抗凝固療法中のPCI後の抗血小板薬

Use of clopidogrel with or without aspirin in patients taking oral anticoagulant therapy and undergoing percutaneous coronary intervention: an open-label, randomised, controlled trial

Lancet. 2013; 381: 1107-15  PMID:23415013

P:1年以上抗凝固療法、PCIが必要

I:clopidogrel単剤

C:clopidogrel+aspirin

O:出血イベント

出血はclopidogrel単剤群がaspirinn併用群に比べて少なかった。

HR 0.36,95%CI 0.26-0.50,p<0.0001

副次効果項目(死亡+心筋梗塞+脳卒中+標的血管結構再建術+ステント血栓症)もclopidogrl単剤群が少なかった。

HR 0.60,95%CI 0.38-0.94,p=0.025

代謝性アシドーシスにおける炭酸水素Naの投与

Sodium bicarbonate therapy for patients with severe metabolic acidaemia in the intensive care unit (BICAR-ICU)

Lancet. 2018; 392: 31-40  PMID:29910040

P:18歳以上、代謝性アシドーシス(pH ≦7.20, PaCO2 ≦45 mm Hg, HCO3≦20 mmol/L)、SOFA4点以上、Lac≧2mmol/L

I:pH7.30を目標に4.2% sodium bicarbonate投与

C:投与しない

O:28日以内の死亡と、7日以内の1つ以上の臓器障害

Primary outcomeにおいて有意差は認められなかった。

AKI群ではPrimary outcomeの改善、RRT導入の遅れが認められた。

Bendopnea

Characterization of a Novel Symptom of Advanced Heart Failure: Bendopnea 

JACC Heart Fail. 2014; 2: 24-31  PMID:24622115

Bendopnea:上半身を前屈した時に息切れが生じる所見。

102人の心不全の方のうち、29人に見られた。Median time 8sec(7-11)。

Bendpneaが見られた群では、はRAP高値(P=0.001)、PCWP高値(P=0.0004)が見られた。CI(P=0.2)は一緒であった。

Bendopneaが見られた群では、よりNohria分類のProfile Cがより認められた(55% vs 16%, P<0.0001)。

心房細動の早期リズムコントロール

Early Rhythm-Control Therapy in Patients  with Atrial Fibrillation 

N Engl J Med. 2020; 383: 1305-1316  PMID:32865375

P:1年の間に診断されたAfで心血管系疾患を有する

I:早期のリズムコントロール

C:通常治療

O:心血管系疾患による死亡、脳卒中、心不全または急性冠症候群に伴う入院の複合アウトカム

早期リズムコントロール群が優位にイベントの発生が少なかった

ハザード比、0.79;96%信頼区間、0.66-0.94;P=0.005

Furosemidoのボーラス vs 持続静注

Diuretic Strategies in Patients with Acute Decompensated Heart Failure 

N Eng J Med. 2011;364: 797-805  PMID:21366472

急性非代償性心不全の治療で利尿剤を治療するときの投与方法について比較したRCT。

ボーラス群(12時間毎)と持続静注群で比較。低用量群と高用量群で比較。

症状の変化、クレアチニンの変化は、ボーラス群と持続静注群で有意差は認められなかった。

高用量群と低用量群ではクレアチニン値の変化は優位な差は出なかったが、0.3mg/dl以上のクレアチニン増加を認めた割合が高用量群で多かった。