終末期の輸液量について

Parenteral Hydration in Patients With Advanced Cancer

J Clin Oncol. 2013;31:111-8 PMID:23169523

終末期における輸液量による違いを調べたRCT。

P:進行ガン/ホスピスに入院/経口摂取が減少/軽度から中等度の脱水

I:1000ml hydration

C:100ml hydration

O:倦怠感/ミオクローヌス/眠気/幻覚

2群間に症状に関する差は認められなかった。また、生存期間の中央値は17日であり、生存期間についても2群間に有意差は認められなかった。

Parenteral Hydration in Patients With Advanced Cancer

J Clin Oncol. 2013; 31: 111-8 PMID:23169523

P:18歳以上の進行癌の患者で、経口摂取が減少しており、軽度から中等度の脱水所見が得られている(重度の脱水は除外)。

I:100ml NS

C:1L NS

O:脱水症状(倦怠感、ミオクローヌス、鎮静、せん妄)の変化

進行癌患者の輸液療法に関するRCTで、脱水症状の比較では有意差は認められなかった。また、全生存期間でも有意差は見られなかった。

Cancer cachexia

Lancet Oncol. 2011; 12: 489-95 PMID:21296615

Precachexia

体重減少5%以下 食欲不振、代謝異常を伴う

Cachexia

・飢餓のない状態で半年で5%以上の体重減少 or

・BMI20未満で2%以上の体重減少 or

・サルコペニアで2%以上の体重減少

Refractory cachexia

悪液質の様々な状態 異化状態から治療抵抗性

PS低下 生命予後3ヶ月未満